資金繰り表導入で財務強化

資金繰りの改善は社長にとって急務です。

なぜなら、資金繰りに詰まってしまうと、会社の頭脳ともいえる社長に大きな心的ストレスが加わり、正常な判断ができなくなってしまうからです。

経営は長期目線に立たなければいけません。

資金繰りを回すことを考えるあまり、目先のことだけを優先させてしまうと、待っているのはジリ貧です。

真綿で絞められるように資金繰りは厳しくなっていきます。

ですから、何としても資金繰りが回る状態をつくり出さなくてはいけません。

売上げアップの施策はその後、社長が心の余裕を取り戻したときです。

資金繰りを改善するために行うのは、「資金繰り表」の導入です。

なぜ資金繰り表なのか?

会社はキャッシュがなくなれば事業を継続することができません。

であるなら、キャッシュの管理こそ第一に考えるべきでしょう。

資金に余裕のない会社ならなおさらです。

黒字倒産という言葉があるように、売上げや利益だけを追っていても、資金ショートは防げません。

経営はお金にはじまってお金で終わるといっても過言ではないのです。

会社を潰さないためには、お金を中心とした管理が必要です。

資金繰り表とはまさにお金の管理、財務体質を強化し、不況でもびくともしない企業をつくるために不可欠な管理手法なのです。

資金繰り表導入効果

1.安全な経営を行うことができる

資金繰り表を導入することで安全性が高い経営を行うことができます。

会社が倒産するときはキャッシュが尽きたとき、逆にいえば、資金がある限り会社は倒産しません。

資金繰り表をつけることで、お金の出入金の額や時期、それによる差し引き残高がわかりますので、資金ショートの可能性を未然に防げます。

そして資金繰り表があることで、金融機関への返済額をきちんと把握でき、いくら利益を獲得すれば返済に支障がないかもわかります。

いい換えれば、返済分も含めた利益から逆算して、経営を安定的に回していける「必要最低限の売上げ額」も計算できるのです。

資金繰り管理は経営に安定をもたらします。

2.現実を把握して適切な経営判断ができる

資金繰り表でお管理するのは実態のお金の流れですので、キャッシュの残高がわかります。

これを損益計算書などでみると、「減価償却費」などの概念が入ってきて、余計に実際がわかりにくくなります。

しかし資金繰り表ならお金の残高がいくらあるかを把握できますので、今後投資した場合、その支払いに耐えられるかもシミュレーションすることができます。

場当たり的な投資判断では、事業の成功はままなりませんし、支払いで文字通り首が回らなくなれば会社の存続すら危うくなります。

資金繰り表の導入で、適切な投資判断を行えます。

3.不況にも動じない経営基盤ができる

会社がつぶれるのはキャッシュが尽きたときです。

経営はキャッシュにはじまりキャッシュで終わるといっても過言ではありません。

キャッシュがあれば、借入が多くても会社はつぶれないのが現実です。

逆に売上げがあっても会社はつぶれます。

そう、黒字倒産です。

資金繰り表はお金に焦点をあて、お金を中心に考えます。

お金の残高を見つめることで、増やさないいけない意識、コストを減らさないといけない意識が働きます。

その意識がキャッシュの残高を増やし、不況が来ても動じない経営基盤をつくれます。

4.銀行融資を受けやすくなる

資金繰り表があると融資を受けやすくなります。

中には「借金なんてしたくない」という社長もいらっしゃるでしょうが、事業規模が大きくなれば、それだけで必要な運転資金は大きくなり、個人の手持ちのお金や会社のお金だけでは足りなくなります。

またコロナのような不況の波はいつ来るともしれず、いつでも金融機関から融資を受けられる体制は築いておくべきです。

その融資を受ける際に、資金繰り表があるかないかがとても重要なのです。

銀行がお金を貸すときに一番心配なのは、「貸したお金が返ってくるかどうか」です。

融資したは良いがすぐに返済に詰まってしまうような事態は何としても避けたいのです。

その点1年なり半年先を見越した資金繰り表があれば、返済が詰まらないことを証明してくれます。

さらにいえばです。

資金繰り表でお金の管理を行っていることがわかれば、「お金の管理をしっかりしている会社。貸しても安心」という心証を銀行側は持ってくれます。

いざというときにお金が借りられないと、会社の存続にかかわってきます。

資金繰り表は融資を受けやすくするツールでもあります。

5.社長の心の余裕

資金繰りが悪化して一番問題なのは、会社の中心となる社長の頭が返済のことで一杯になることです。

何のことにも増して資金繰りが優先されるようになります。

そして心の余裕がなくなり、心的ストレスを抱え、ときには健康を害してしまいます。

こんな状態でまともな経営ができるはずがありません。

社長の仕事は今の売上げを獲得することはもちろん、未来の事業戦略の画も描かなくてはいけないでしょう。

未来に投資できない会社は、やがて廃れていくだけです。

資金繰りに詰まってしまうと、この大事な仕事に取り組めなくなります。

資金繰り表をつけることで、返済の悩みから解放され、心に余裕を持って未来への事業へと邁進できます。