人手不足は自社の利益を減少させる原因です。

人材不足が進むと、それがやがて赤字体質を生んでしまいます。

なぜ人手不足が赤字化の原因となるか、この記事で解説していきます。

人手不足でコストが増大する5つの理由

1・新人が増えることで生産性の低下を生む

離職者が増えると、その業務のことを熟知している人も減ってしまうので、生産性は低下します。

新人ばかり多くても、業務の段取りがよくわからないので、作業効率は低下していきます。

そのため人件費だけが上昇するという悪循環がはじまります。

ちなみに、付加価値に対して人件費の割合を見る指標に「労働分配率」があります。

・労働分配率:人件費÷粗利益額(付加価値)×100

一般的に労働分配率が高ければ非効率となり、反対に労働分配率が低ければ生産性が高いといえます。

要は少ない人件費で、高い付加価値(粗利益)を生み出しているということです。

ベテラン従業員が離職してしまって、要領をつかんでない新人が増えるということは、人件費に対して見合う付加価値(粗利益)を生み出してないということであり、結果として労働分配率は上昇します。

これが進んでいくと、粗利益に対してコストがかかり過ぎているので、会社は赤字体質になっていきます。

赤字を脱却するには業務の効率化が急がれます。

2・採用・求人広告コストの増加

新たな人を採用するには、求人広告や各種媒体の運用費用など採用コストがかかります。

一人当たりの採用コストの計算は

・採用コスト総額÷採用人数=採用コスト単価

で求められます。

求人広告費用だけで求める場合には

・求人広告費総額÷採用人数=求人広告コスト単価

となります。

現在は人手不足ですので、採用コストも求人広告コストも上昇しています。

マイナビによる調査では(2014年)、各社が1年間で「求人広告」に掛けた経費は平均353万1200円、「人材紹介」に掛けた経費は382万2300円という結果が出ています。

年間採用経費は353万円、1人当たりの求人広告費は機電系の「64万円」が最高

採用コストは内部コストと外部コストの2種類に分けられます。

<内部コスト>
  • 採用担当者の人件費(作業をする費用・残業代も含む)
  • 応募者の交通費
  • 会食費・手土産・ノベルティグッズ費
  • 内定者の引越費
<外部費用>
  • 求人広告費
  • 人材紹介成功報酬
  • 採用代行費
  • 会社案内やリーフレット制作費
  • 説明会・選考会場費
  • 内定者研修費

人手不足が進んでくると上記費用の負担はますます増えていきます。

求人の仕方なども従来の方法からの見直しが必要になります。

3・面接による時間コストの負担

採用の際には必ず面接を行います。

面接を行えば、それに伴う人件費などのコストも発生します。

面接専門担当者がいれば別ですが、ほとんどの中小企業では、面接を行う人は何かの業務と兼務している場合が多いでしょう。

つまり面接が発生するたびに、ほかの業務の時間も同時に削られているということです。

これは目に見えない機会損失です。

面接も仕組化して、最短で最上の結果が出せるよう改善が必要になります。

たとえば、「業務の役割分担を明確化」「報告書の作成やチェック書類の簡素化」「面接時間を設定し、予定通りに終わるようにする」など、面接時間の短縮や面接プロセスの見直しです。

それが結果的に採用コスト削減につながります。

4・新人教育のための時間コストの増加

従業員の定着率が悪く、入れ替えが頻繁にあれば、社員1人で割った教育コストは上がります。

新人を育てるためには、外部の研修機関に依頼して、社内研修なども必要です。

社員の定着率が悪ければ、これらに掛けた費用が全部パーです。

ちなみに「2015年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」では、採用費総額の平均は575.4万円で、入社予定者1人あたりの採用費は45.5万円とのことです。

上記費用は広告費やセミナー運営費、外注費など、採用の直接的な費用だけです。

それ以外の採用活動に割く人件費、その他諸々を含めればその倍近くかかっていてもおかしくありません。

その費用が短期離職で全部吹き飛んでしまうのです。

人材不足が招く費用負担が、どれほど大きいか理解できます。

それを何度も繰り返せば、当然ながら企業の体力も削がれ、赤字化へと進んでしまいます。

5・育成コストの増大

新人社員が戦力となるためには、それなりの期間が必要です。

その間、先輩社員が指導していかなくてはいけません。

一通りの仕事ができるまでに上司や先輩が指導にかける時間・労力は馬鹿にならないでしょう。

にもかかわらず新人社員が退職してしまうと、また一からやり直しということになります。

こういった事態が続くと、現場としても新人育成に力が入らず、一向に新人が育たないという悪循環に陥りかねません。

早期離職は人材が育たないという面も併せ持つため、社内にノウハウや高い技術が育たないなど、赤字化を決定づける要因となります。

まとめ

人手不足でコストが増大する5つの理由について解決してきました。

人手不足が進む中、新人を採用するもの難しくなってきています。

そんな中で人手不足を加速させないためには、やはり社員の定着率を上げる必要があります。

社員の定着率が上がれば、新人の早期離職率も下がるでしょう。

そのためには福利厚生の見直しも必要ですし、作業負担が軽くなるよう最新の設備機器の導入も必要です。

簡単ではありませんが、人手不足を放っておけば、それはやがて赤字という形で返ってきます。

しっかり見直して、人手不足を食い止めましょう。


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