助成金は正社員だけにしか対象にならないと思っている方は多いですが、それは誤解です。

実はパートタイム・アルバイトの方にも対象となる助成金が存在します。

それがキャリアアップ助成金です。

キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金は、有期契約労働者、派遣労働者、短時間労働者といった、いわゆる非正規社員に対して、正規転換やスキルアップ、昇給等の取り組みを実施し、正社員化や待遇改善を行った企業に対して助成する制度です。

キャリアアップ助成金/厚生労働省

このキャリアアップ助成金の中にアルバイトが対象となるコースがあります。

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キャリアアップ助成金の支給対象となる事業主

  • 雇用保険適用事業所の事業主であること
  • 雇用保険適用事業所ごとに、キャリアアップ管理者を置いている事業主であること
  • 雇用保険適用事業所ごとに、対象労働者に対し、キャリアアップ計画を作成し、管轄労働局長の受給資格の認定を受けた※事業主であること
  • 該当するコースの措置に係る対象労働者に対する賃金の支払い状況等を明らかにする書類を整備している事業主であること
  • キャリアアップ計画期間内にキャリアアップに取り組んだ事業主であること

キャリアアップ計画とは

キャリアアップ助成金を受給するためには、キャリアアップ計画を立てなくてはいけません。

キャリアアップ計画とは、有期契約労働者等のキャリアアップに向けた取り組みを計画的に進めるために、今後のおおまかな取り組みイメージ(対象者、目標、期間、目標を達成するために事業主が行う取り組み)をあらかじめ記載するものです。

キャリアアップ計画を策定する際は次の点に留意しなければなりません。

  • 3年以上5年以内の計画期間を定める※ 5年間の計画期間満了後も引き続き取組を計画される場合、変更届ではなく、当該計画期間満了後に新たなキャリアアップ計画を作成し提出することが必要です。
  • 「キャリアアップ管理者」を決める。
  • 「有期契約労働者等のキャリアアップに関するガイドライン」に沿って、おおまかな取り組みの全体の流れを決める
  • 計画対象者、目標、期間、目標を達成するために事業主が行う取り組みなどを記載する。
  • 計画の対象となる有期契約労働者や無期雇用労働者の意見が反映されるよう、有期契約労働者等を含む事業所における全ての労働者の代表から意見を聴く。

助成金が上乗せされる「生産性要件」とは?

キャリアアップ助成金の特徴として、生産性要件が挙げられます。

生産性要件とは、労働生産性を高める取り組みをして、実際に効果が上がった事業主には一定額の助成金を上乗せして支給するというものです。

労働人口が少なくなる中、労働生産性を上げて労働力不足を解消しようという取り組みを促進させるための助成金です。

パートタイム・アルバイトを雇用して生産性が向上したときも対象になります。

中小企業は大企業より優遇されている

キャリアアップ助成金は、大企業より中小企業の方が優遇されていて、支給額が多くなります。

たとえば中小企業が、パートタイム・アルバイトの有期雇用者を正社員に転換した場合、1人あたり57万円支給されますが、大企業だと1人あたり42万7500円の支給となっています。

中小企業の範囲は次の通りです。

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パートタイム・アルバイトが対象となるキャリアアップ助成金

1・正社員化コース

パートタイム・アルバイトを正規の社員に転換または直接雇用した場合に助成される制度です。

正社員化コースで受給できる金額は、正社員に転換する前の雇用形態によって変わります。

  1. 有期雇用から正規雇用になった場合
  2. 有期雇用から無期雇用になった場合
  3. 無期雇用から正規雇用になった場合

※対象者が母子家庭の母等または父子家庭の父の場合、一人当たり5万円~10万円が加算されます。

2・賃金規定等改定コース

パートタイム・アルバイトなどの非正規労働者の基本給の賃金規定等を増額改定し、昇給した場合に助成されるものです。

3・健康診断制度コース

企業から健康診断の受診義務のないパートタイム・アルバイトなどの非正規雇用労働者の健康を守ることが目的です。

有期契約労働者等を対象とする「法定外の健康診断制度」を新たに規定し、延べ4人以上実施した場合に助成されます。

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4・賃金規定等共通化コース

パートタイム・アルバイトなどの有期社員に関して、正規雇用の労働者と同じ内容の業務を行った場合に同一の賃金を支払うなど、正規雇用労働者と同様の賃金規定等を有期雇用労働者に対して適用した事業主が受給できる助成金です。

5・諸手当制度共通化コース

諸手当制度共通化コースは、パートタイム・アルバイトなどの有期契約労働者等に関して正規雇用労働者と共通の諸手当制度(住宅手当や皆勤手当、通勤手当など)を新たに設け、適用した場合に助成するコースです。

6・選択的適用拡大導入時処遇改善コース

パートタイムや・アルバイトなどの非正規雇用従業員や短時間労働者に対して、より手厚い年金や保険制度などの「社会保険の選択的適用拡大」を労使合意に沿って導入した事業主が受給対象となる助成金です。

受給対象の事業主が社会保険適用の措置を、パートタイムやアルバイトなどの有期契約の従業員に実施し新しく被保険者とし、基本給を増額した際に助成金が助成されます。

7・短時間労働者労働時間延長コース

パートタイムやアルバイトで勤めている短時間労働者の週所定労働時間を延長し、社会保険適用の範囲内になった場合に助成されるコースです。

雇用する有期契約労働者等について、週所定労働時間を5時間以上延長または労働者の手取り収入が減少しないように週所定労働時間を1時間以上5時間未満延長し、新たに社会保険に適用させることに加えて賃金規定等改定コースまたは選択的適用拡大導入時処遇改善コースを実施した場合に助成されます。

まとめ

パートタイム・アルバイトを雇用したり処遇を改善したりすると、キャリアアップ助成金からお金が支給されます。

処遇改善や雇用は、パートタイム・アルバイトの方々の働く意欲を向上できます。

助成金を活用していきましょう。

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